サロンカラーとホームカラー(一般に出回っているカラー)の違い

久々にブログを書ける時間がある為

最近、お客様からの相談ごとでまとめてみることにしました。

まず 1つ目

サロンカラーとホームカラー(一般に出回っているカラー)の違い

美容師だったら誰もが応えられるだろうけど

お客様はあまりわからないですよね・・・

普段のサロンワークでは クリームタイプ のカラー剤を

ハケで塗布するだけなので

時に自分でも出来るかもって思う方もいらっしゃるのは事実だと思います

まあ 話すと長くなってしまうのでまとめてみましたのでご覧ください!!

違いは2つありひとつは薬剤にあります。

もうひとつは塗り方にあります。

カラー剤には数種類ありすべてに長所および短所があります。

  • ブリーチ(脱線剤)
  • ヘアカラー(酸化染毛剤)
  • ヘアマニキュア(酸性カラー)
  • ヘナカラー

ここで説明させて頂くのは1剤と2剤を混ぜるタイプのヘアカラーについてです。

ホームカラーのメリットは簡単にできリーズナブルという事ですが、2剤を選べないというところに決定的な違いがあります。

2剤は過酸化水素が主成分で日本の薬事法で6%までを使用する事が可能になっています。

過酸化水素の濃度が高ければ脱色作用や染める力が強くなるのですが、髪の毛のダメージの進行にもつながっていきます。

大体の美容室ではアルカリを除去している過酸化水素や濃度が2%・3%などの低い濃度の過酸化水素を使い分けて、

脱色が必要な部分や染まりにくい根本の部分には6%。

もうすでに脱色されていて色味を入れるだけでいい部分には低い濃度の2剤というふうに使い分けをして髪のダメージが進行しないように工夫しています。

たぶんどこの美容室へ行かれてもあまりレシピの事だったり、詳しい説明なんて

あまりないのがこの業界の特性・・・

ダメージだけでなく、似合わせや・ライフスタイル・髪質に合わせて考えお薬を調合している

カットと同等の考え・知識が本来必要なんですよね!!

また時間による工夫もしています。

薬剤は1剤・2剤を混ぜて30分が勝負です

ちんたら塗っていては 完全発色 の時間が過ぎてしまい

単なる頭皮・髪に薬剤をおいているだけとなります。

ホームカラーは素人の皆様でもある程度きれいに染めれるという事が第一条件なので

ハケのタイプだと時間もかかってしまい、スポイド式が多く見受けられます

2剤の成分はすべて6%になっています。

先程も書きましたがダメージに応じて2剤は変えるのが当然なのです

ではホームカラーでダメージするか??

ホームカラーでダメージを気にされるのであれば、リタッチが出来て説明書のタイム以内で洗い流す事をお勧めします。

もう一つ最近流行りの泡カラーなのですが、泡で染まる事が不思議ではないですか?

粘性のあるクリームでもしっかり薬剤がついていないと染まりにくいのに、泡では髪の毛をしっかり包みこむ事ができません。が1剤に秘密が隠されているのです。

2剤の濃度を上げるとキューティクルが開きやすくなりお薬が髪の毛の内部に入りやすくなるのですが、日本の薬事法の決まりで6%以上は使用できません。そこで1剤のアルカリ濃度を上げる事によりキューティクルをすばやく開かせしっかり薬剤が包み込まなくても染まるという方法を考え出したのですね。

確かに簡単に塗れて染まりやすいという事は消費者にとってはありがたい事なのですが、

ダメージを気にされる方またパーマをかける方には注意が必要となります。

アルカリ度を上げると言う事はダメージが必然的に強くなるという事と、

決められている時間より長く強アルカリ剤に毛髪が使っているとランチオニンの生成と言って、

もとのS-S結合にはもどらずパーマのかかりにくい損傷した髪となります。

どこの美容室にいっても上手くパーマがかからないと言われる方にホームカラーをされているお客様は多いのも事実です。

またお客様はご自分の髪質が悪いと思われている方も多いですが、

原因はホームカラーの使用頻度とタイムオーバーにも隠されているのです。

すべてのお客様がパーマをかけるている訳ではありませんが年齢と共に柔らかいスタイルを好まれたり、

ボリュームが欲しくなってくる方も多いはずです。

その時にホームカラーでダメージがあるとキレイなパーマは必然的に無理となります。

ホームカラーは安価で手軽ですが、パーマをかけたいな~と思われている方は良く考えて使用

して下さいね。

 

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